境界の謎今回、最も多く聞かれる感想は「石だけを描いても作品になるんだ……」です。そして、描かれているのが石だけであることから、各々の石に関する思い出につながっていくようで、さまざまなエピソードが交わされるのです。 また、よく話題にのぼるのは「石 ― 原風景 II」と題された50号の作品に見られる色の境界について。明らかに彩色に違いがあります。橋の影じゃないだろうか等の想像をめぐらすことになるのですが、桃木野さんにうかがったところでは要するに「心境の変化」。描いている最中に生じた心境がそこに境界をつくったということのようです。日々少しずつ描きこんでいく中で、日々の生活から生じる気持ちや体調の変化が、そこに正直に表れているわけです。「時間」と「存在」がテーマの作品ならではの興味深いお話でした。
by bazarez
| 2017-08-21 14:36
| 企画展示
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