抽象表現の先に

桃木野喜代己さんの絵画展「石 ― 原風景」開催中です。
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「ただ石が描かれている絵を見て、こんなに心動かされるとは思わなかった」といったご感想を何度かいただきました。
まさしく「ただ石が描かれている」作品です。描かれているのは錦帯橋(岩国)の河原の石。そこに立って、石また石の風景を見ているうちに、心打たれるものがあったそうです。その時のお話をうかがって、まとめたのが、案内状に記した言葉です。
「石たちが各々の表情と場所を得るのに要した時間。それをいま、飽くことなく見つめる自分自身に流れている時間。」
心打たれたものを演出を加えることなく、そのままに描いていくことができるのは、抽象作品を手がけてきたからだと思う、とのこと。石そのものが抽象的な存在であり、石をただ石として描き続けることはまさしく抽象表現なのだと感じたそうです。
無数の石を描き続けることで問う「時間」と「存在」。普段、絵画に親しむ機会の少ない方々にも強く訴えるものがあるようです。
8月26日(土)まで、日曜日定休で開催。お盆休みはありません。ぜひご来場ください。


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by bazarez | 2017-08-10 15:21 | 企画展示
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